ごくたまに書く、「蒼空之館」向けのブログ。
コンサネタもあり。
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高校の教科書を引っ張り出してきて、中島敦『山月記』を読みました。
他でもない、秋葉原の事件があったからです。 『山月記』は、李徴という優秀で才能ある人が、ある日突然虎になってしまい、のちに友人(袁傪)と再会して話をする、という小説です。教科書に載るくらいなので、短編です。 でも、この小説で虎になってしまった李徴と、秋葉原の事件の犯人とは、とてもよく似ていると思いました。 まず生い立ち。エリート街道を進んでいたが、途中で挫折して「俗物」になってしまったこと。 性格。プライドが高いこと。ただ、そのプライドは虚栄で、その実は「ほとんど羞恥心に近いもの」「臆病な自尊心」であったこと(ただし、秋葉原の犯人の性格については、推測の域を出ず)。 交友関係。友人が少ないこと。しかし、一方で「掲示板に犯行予告をすれば誰か通報して止めてくれるのでは」(秋葉原の犯人。ニュースより)、「傷つきやすい内心を誰も理解してくれなかった」(李徴)と寂しさを募らせていたこと。 そして、李徴は人食い虎になってしまい、秋葉原の犯人も人を殺してしまった点。 中島敦がこんな昔(1942年初出の作品です)から人間の複雑な心理を見事に描き出していたことに大変感服してしまいました。 この小説で、ひとつ気に入っているのが、袁傪の供回りのものたちです。 袁傪はすでに高い地位に就いており、供のものがたくさんいたのですが、彼らは虎になった李徴と出会ったとき、李徴に対して敵対的な行動を何一つ取っていません。むしろ、李徴の話に聞き入り、李徴や袁傪とともに悲しんでさえいるように描かれています。まあ、存在しないもののように描かれているとも言えますけど、「袁傪はじめ一行は、息をのんで、叢中の声の語る不思議に聞き入っていた」とありますから、完全に無視しているというわけでもないです。 何しろ旅の途中で人食い虎が出たんです。いくらもとの友人だといっても、主人が襲われるかもしれないのだから、弓でも槍でも刀でも、虎の方に向けたりしてもおかしくないのに、それどころか虎の話を袁傪と一緒に聞き入っています。 もちろん、虎を人間社会に戻すことはもうできません。でも、虎になってしまった李徴の話を聞き、その運命を一緒に悲しむ姿勢があります。 こんな事件があったあとだからこそ、読んでほしい、また、読みたい一作だと思います。 PR
日付変わって、すでに昨日のことになりましたが、アルバイトに行ってきました。
現場のバイトの人たちは、いい人たちでした。 が、作業ががきつかった!! 百貨店の催事場を作るバイトだったのですが、昨日は量が多かったみたいで、給水をする間もありませんでした。おかげで途中脱水症状になるかと思いましたよ。立ちくらみがしたりして。 ベテランのバイトの人たちも、今日は辛かった、と言っていたので、相当だったのでしょう。フィットネスクラブで鍛えてて良かった。 百貨店の裏側ではこんな肉体労働が毎週行われているのか、と思いました。 僕の大好きな北海道物産展も、陰ではこういう苦労があるんですね。 昨日のが北海道物産展ならもうちょっと気合いが入ったんですけどw、残念ながら昨日は東北物産展でした。惜しい。ちょっと南だったな。 それにしても面白かったのが、昨日のバイトのメンバーです。 高学歴メンバー! 早稲田大2、慶応大1、中央大1、北大1(僕です)。まあ、地方の国立大は放置しておくとしても、なんですかこの私立名門校揃いは。 このままバイトだけの関係じゃなく、大学・学部横断の勉強&研究会でも立ち上げたらいいんじゃないかと思いました。そしたら、一応大学院修了(「名ばかり修士」ですが)の僕がちょっとは威張れるのに(爆)。 そんな感じで、年配の方も含めていい人たちだったし、時給もいいし、来週も……やろうかなぁ、やめておこうかなぁ。 予約入れるの金曜日なので、その時の気分次第かな。
情けは人のためにかけるのではない。その人にかけた情けは巡り巡って自分のところに帰って来る。つまり、自分のために情けをかけるのだ。
という意味のことわざですが。 今の日本に不足してるのは、こういう精神だと思います。 他の人に優しくする。小さなことは大目に見る。みんながそれをやれば、みんながいい気持ちで過ごせるんじゃないかな。 今の日本は、みんながお互いに厳しくしあって、悪循環に陥ってるように見えます。 こんなの、あまっちょろい戯言。世の中は厳しいもの。 でも、拙者はあまっちょろい戯言の方が好きでござるよ。 秋葉原の通り魔の人、「世の中が嫌になった」なんて思う前に、誰か彼に救いの手を差し延べてあげられなかったのかなぁ。 亡くなられた方はもちろん、あまりに重い罪を犯してしまった彼も、かわいそうで……。 「世の中が嫌になった」というあなたの気持ちは、わからないこともない。僕も、そう思ったことがありました。 しかし、あなたの選んだ方法は、間違っています。 情けのある人間になろうと思いました。 最近は親のこともそれほど憎いと思わなくなりました。 でも、働き始めたらまた心がささくれ立ったりするのかなぁ? 常に優しい人間でいたいものです。 (注) もちろん全体としては真剣に書いたのですが、その中に二つほど小ネタが仕込んでありますw。
「文芸Webサーチ」というサイトに登録しました。
まあ登録したから来てくれる人が激増するってわけでもないでしょうけど、そこを通して僕が他のサイトさんに遊びに行き、その交流から来てくれる人が増えて、という具合に進んでいけばいいかな、と。すでにいくつかめぼしいサイトは見つけてあるんですよ。今日は更新作業で忙殺されちゃいましたけどね。 さて、話はまったく別方向に変わりますが、バイトの話です。 月曜日、バイトをすることになりました。 百貨店に、催事場で使うもの(ショーケースとか)をレンタルしている会社で、搬入搬出作業のバイトです。その予約のために電話したんですよ。 そこの予約センターの兄ちゃん。 感じ悪っ!! 電話して、「アルバイトの予約をお願いします」と言ったら、思いっきりため口で話してきます。 「どこがいい?」 「何時にどこどこね」 「~してね」 バイトとはいえ、一応ビジネスなんですよね? しかも、僕はあなたとは初対面どころか、対面したことさえありません。こういう場合、相手がバイトでも敬語で話すのがマナーじゃないかと思うんですけどね。 こういう人、一体どういう教育を受けてきたのかなぁ、と、教職と多少関わっている人間としては思ってしまいます。上下関係の強い、体育会系の部活とかに入っていたのかなぁ? 後輩にはため口が当たり前。バイトは自分より下の立場だから、見下してため口を使う。……うーん、どう考えてもおかしいだろ。 そして、こういう人は将来どうなるんだろう。一生電話受付やってるわけにも行かないだろう。今、バイトという立場なのか、社員なのかはわからないけれど、部下を持つこともある。部下に対して、ずっとあんな口の利き方をするんだろうか。でも、絶対それじゃあ人はついてこないと思うんですよね。 こういうのを体験すると、僕みたいなぺーぺーのヤツに対しても敬語を使って下さり、その上「来て下さって本当に助かっています」と言って下さる今の職場(某学校)は、とてもいいところだよな、と思います。
うー、なんかすべてにおいて不調。
今日は、某中学校へ日本語学級の指導補助へ。今日明日で1ヶ月の報告書を書くんですけど、今日の帰り際、 「報告書のことは、明日」 とおっしゃっていた主任の目に獲物を狙うかのような鋭い眼光が。こわいよー(汗)。明日何を言われるやら……。一応今書けることは書き込んでおいたんですが……。 帰ってきて、諸般の事情により休職中の母と昼食。その後はバタンと倒れて小一時間寝てしまいました。 まあでもそれで少し楽になりましたけどねぇ。 前の記事の通り、就活貧乏なもんで、精神的にも落ち込み、それでバイトする気も起きないという悪循環。あうー。 来週の月と火はバイトしよう。 それまでは、とりあえず寝てよう。 おやすみノシ
これはかなり危機的な状況。このままでは最後の切り札の定期預金を解約せざるを得ないかもしれない。
明日になると、3月にいった釧路での宿泊代、富山にマラソンに行ったときの切符代など、各種支払合計7万円弱が引き落とされます。7月には、先月札幌へ就活に行った際のホテル代およそ3万円をはじめ、8万円超が来ます。やばい。これはやばすぎる。 今からでも少しずつバイトしないと……。 ネットやってる場合じゃないかもしれない……。
電車にとても清々しい高校生カップル(多分)がいました。
女の子の方が、今時こんな子がまだ東京にいたんだ!って感じの、素朴な、でも清楚な、でも元気な子で。 男の子は年上みたいだったけど、こちらも好青年って感じ。 手をつないだりしてるわけじゃない辺りが初々しい。 どちらかというと、女の子の方が積極的で、体を寄せたりしているのに対して、男の子の方が控えめで奥手みたい。 こっちまで気持ちが洗われるようでした。 そんな中、事件が! 「キャー、変態よ! この人、さっきから女子高生を眺め回してる!!」 な、なにっ!? 許せん、どこのどいつだ!? 僕がとっちめて……、え? 僕のことかよ!! 違う違う、違いますって、あまりに清々しいカップルに……。え、それ手錠!? あ~れ~!! カチャッ! (後半部分は創作です。当たり前ですけど)
今、学校に教育実習生が来ていて、まだまだテンパりながらも奮闘中です。指導教官がいろいろ教えているのを、僕も耳をそばだてて聞きながら、自分の肥やしにもしようとしているところです。ってか僕にも教科指導やクラス運営のしかたを教えて下さいってなもんで。
去年、新採用でベテランの先生から教えてもらっていた2年目の先生が、実習生への指導にあたっている辺りにも、今の東京の教育現場の人材不足が見て取れます。 今日は国語の実習生君が日本語学級の主任に絞られてました。 教室のドアが外れて、直そうとガンガンやっていて、うるさい!と。 耐震補強工事の関係で、使う教室を1階から4階に移動する(机やイスを運ぶ)時間だったのですが、指導教官(2年目の先生)もなんやかんやで忙しく、付いていられなかったようで。 「授業中なのに非常識じゃありませんか?」 みたいに言われてました。かなり凹んでるみたいでした。うちの主任はかなりキツく言うのがデフォルトだから、そんなに気にするな~、と声をかけてあげたかったですが、言うチャンスがありませんでした。また明日にでも話す機会があれば……。 指導教官の方も、「ちゃんと付いてなきゃ」みたいに叱られてました。 うーん、こちらは明日は我が身だなぁ……(^_^;) そんなこんなありながらも、ここの学校は平和です。
この日記、携帯からも更新できるようにしました。
確か、パソコンから設定だけはしておいて、投稿先のメールアドレスも通知されてたような気がしたんです。 で、メールボックスをさかのぼってそのメールを探し出し、投稿用のアドレスを確認。よしよし、これで登録っと。ポチッ。 「「唱二の気まぐれ日記」はすでに存在します。上書きしますか?」 はいぃ!? 慌てて確認したところ、まったく同じ名前でアドレスが登録してありました。記憶からはスッポリ抜け落ちていたんですけどね。 記憶からは抜けているのに名前がまったく同じってのが、自分の引き出しの少なさを眼前に突き付けられたようでうら悲しかったです。お墓の前では泣かないけど、この現実を前にしては泣きたい気分ですね。え? ネタが古い? こいつぁ失礼。 そんなわけでこれからは携帯も駆使してどうでもいいことを書いていきますんで、そこんとこ夜露死苦。
新作をアップしました。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~s-osawa/rain.html やっぱり10枚程度がネットで読むにはちょうどいい。多分、そろそろ疲れたかなー、というところでいい具合に最後をむかえたんじゃないかと思います。「最期をむかえた」とも言いますが。 東京では本当に毎日のように人身事故が起こってます。人身事故っていっても、間違えて線路に落っこちて……、なんていうのはごくまれで、基本的には自らの意志で飛び込んで(以下略)、ということですね。以前毎日電車で通勤していたときなんか、人身事故情報がないときの方が少なかったくらいです。 練炭パーティがはやったかと思えば、今度の流行は硫化水素でメガンテですか。メガンテを唱えるのはいいけど、相手が選べないのは困ったもの。周りにいる無関係の人まで巻き込んでの自殺は、自殺念慮に理解のある僕でも、さすがにそれはやめておいた方がいいだろう、と思わざるを得ません。 ただ、世の中の議論としては、「死ぬなら勝手に死ね。周りに迷惑をかけるな」という風潮が感じられて、ちょっと危ないなぁと思います。 そもそも、生きている人が、自ら死を選ぶ、選びたいと思う、選ばざるを得ない状況に追い込まれる。そういう社会状況自体おかしいですよ。生存権が聞いてあきれます。生存権ってのは、人間らしく生きる権利であって、「虫けらのように扱われていいなら生きていけるよ」って権利じゃないはずだ。そうやって人を追い込んでおいて、「自分で選んだんだからいいんじゃね?」ってのは、無責任にもほどがあります。 自殺したいと思っている人も、本当は生きたいと思ってるんですよね。自殺は最後の自己主張というか、生きたいという意思表示というか、生きたいと生きてるの辛いが激しくせめぎ合った結果というか。 そんなわけで、これを読んで下さった方に、生きるとか死ぬとかいうことに少しでも何か考えてもらえたらいいなぁと思います。 http://www5a.biglobe.ne.jp/~s-osawa/ |
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プロフィール
HN:
大澤唱二/元多摩
年齢:
44
HP:
性別:
男性
誕生日:
1980/06/25
職業:
NEET
自己紹介:
創作歴 ・中学生の頃、国語の先生に書いた小説をほめられて気を良くし、執筆を始める。 ・高校では図書館に入り浸り、多くの仲間と出会う。 ・ひとつ上の代の防人因果氏に続き、書いた小説を小冊子にまとめて図書館に置くという活動を行う。 ・ものの弾みで「全国高校生創作コンクール」優秀賞を受賞してしまう。 ・大学でもちょろちょろ書くが鳴かず飛ばず。 ・2008年になって創作を再開、日本文学館の小さな賞の月間優秀賞をもらうがその後は連絡が来ず。まあ来なくていいけど。自費出版するお金なんてないから。 ・群像新人文学賞に応募中。発表は2009年5月。 赤黒歴 ・2001年の最終戦、セレッソ大阪戦@札幌ドームが初観戦。 ・その後年々観戦回数が増え、2006年に最大に。アウェイも結構出没する。 ・2007年は東京に移住したため若干減少。2008年はチームの成績が振るわなかったためさらに減少。 ・OSC「蹴遊旅人」に所属しています。 ドールズ歴 ・コンサドールズとは、コンサドーレ札幌専属のダンスドリルチームである。札幌のホームゲームで登場して華麗なダンスを披露。観客を魅了し、試合開始50分前のダンスでは、「アウェイドールズ」と呼ばれる、コンサドールズと一緒に踊る一団がアウェイ側B自由席(一番安い席)に登場、札幌ホームゲームの名物となっている。 ・コンサドーレがJ2最下位に低迷した2004年、アウェイドールズの存在に気がつき、一度参加してみたのが運の尽き。 ・その後はホームゲームごとにアウェイドールズに参加。そのうちに、ホームゲームに通う主な目的はドールズになったとかならなかったとか。 ・札幌を離れてここ2年はすっかり寂しくなりました……。 ・それでも札幌でホームゲームを観戦する時は必ずアウェイドールズに参加しています!
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